あきた野ワイナリーについて

秋田の自然に寄り添う、小さなワイナリーからの挑戦

あきた野ワイナリーは、秋田県内陸北部、森吉山の麓を流れる清流・阿仁川のほとりに位置する、自然豊かな土地に根ざしたワイナリーです。

かつてリンゴ園だった耕作放棄地を2018年に再生し、2019年春にはピノ・グリ、シャルドネ、ピノ・ノワール、メルロー、カベルネ・フランなど、ヨーロッパ系のワイン専用品種を約2,000本植栽しました。

2022年には敷地内に自社醸造所を建設し、栽培から醸造、瓶詰までを一貫して行う「日本ワイン」の生産を本格的にスタート。ひと房ずつ丁寧に収穫し、果実の新鮮さを損なわないようすぐにステンレスタンクで発酵。品種ごとの個性を活かした、高品質なワインとシードルをつくり続けています。

ワインづくりへの想い

「秋田ではワイン用ブドウは育たない」——その常識に挑戦したい。

2018年に施行された「ワイン法」により、原料ブドウの産地や品種、収穫年などを明示した「日本ワイン」の表示が可能になり、全国的に小規模ワイナリーの設立が広がっています。

しかし、秋田県内ではワイナリーの数はまだ少なく、ワイン専用種のブドウ栽培もごく限られています。「秋田でもワインづくりはきっとできる」——そんな想いから、私たちはこの事業に挑戦しました。

気候や土壌の違いを逆手にとり、土地の個性=“テロワール”を最大限に活かすことで、ここ秋田ならではの風味を持ったワインを生み出しています。

あきた野のこだわり

品種の個性を活かした、多彩な味わい。

あきた野ワイナリーでは、赤ワイン用にメルロー、ピノ・ノワール、カベルネ・フランなど7種類、白ワイン用にシャルドネ、ピノ・グリ、ソーヴィニヨン・ブランなど6種類のブドウを栽培しています。

それぞれの品種が持つ香り・酸味・渋みのバランスを丁寧に引き出すことで、バラエティ豊かで個性あるワインを生み出しています。また、秋田の名産であるリンゴを使ったシードルも醸造し、果実の爽やかさと上品な甘みを楽しめる商品として人気を集めています。

ワイナリー名の「あきた野」は、「秋田の自然」そのものを象徴しています。美しい四季に彩られたブドウ畑の景色とともに、その風土が育んだ味わいを、ぜひグラスの中で感じていただければ幸いです。